美術大学で油絵を専攻し、卒業後はゲーム会社で3Dモデラ―としてコンシューマーゲームを中心にハイエンド3D、ローポリ等の制作に従事。2Dイラストを用いたハイクオリティなスマホゲームを次々とリリースするCygamesに興味を持ち入社。入社後はモンスターのイラストを担当し、そこでのリーダーシップが評価され、現在では新規プロジェクトのイラストチームリーダーに就任。

クリエイター本位の組織だからこそ、
全員がより高いレベルを追求できる。

 僕がイラストを描くときは自分ひとりで集中して描きたい時と、誰かと話をしたい時が日々の中で繰り返し訪れるんです。そうした切り替えは、アウトプットのクオリティにも大きく関わってくると思っています。Cygamesにはその両方をともに満たしてくれる環境や風土が整っていると感じますね。僕自身は黙々とやるよりは、話をしながら描いた方がはかどるタイプなんですが、相談したい時に誰かと話ができるタイミングや場所がとにかく多い。それによっていいアイデアが生まれることもよくありますし、行き詰まった時の気分転換もごく自然に行えます。定期的に行われる席替えも含め、Cygamesは社員同士の普段の何気ないコミュニケーションをものすごく大切にしている会社だと思います。もちろん周囲の音をシャットダウンして集中することも可能ですし、クリエイターにとっての快適さ、心地よさを中心にすべてのことが考えられていると感じますね。
 前職では平均年齢が30代半ばだったのに対して、Cygamesはほとんどが20代の社員。みんな若いながらもすごく高いレベルでのもの作りを目指していますし、自分の仕事に誇りを持っていますから、僕にとっては大きな刺激を受けられる環境なんです。

細部への強いこだわりが引き出してくれた
自身の枠を超えたアウトプット。

 入社してしばらくは「プリンセスコネクト!」のモンスターのイラストを数多く描いていました。自分なりにはその都度、最高のものを描いていたつもりだったんですが、ある時アートディレクターから「面白くないな」と言われたんです。モンスターってゲームの中ではすぐ倒されてしまうキャラクターですし、登場する時間は1秒あるかないか。でもどうせすぐ倒されてしまうなら、もっとインパクトのあるものを目指そうよというフィードバックだったんですよね。とにかく悔しくて、ある意味普通のものを目指していた今までのやり方をすべて変えて、ストライクゾーンギリギリのイラストを目指すことを心がけました。たとえば、手を広げている鳥のモンスターではちょっとした不気味さを感じさせる表情やポーズなどを意識。そうするうちに、これまでの自分には描けなかったイラストや思いつかなかったアイデアが出てくるようになっていったんです。
 モンスターひとつが完成するまでに20回以上のリテイクや「かわいい表情を持った指を描いてください」といった難しいオーダーなど、細部を大切に突き詰めていくCygames のこだわりに驚くことも数多くありました。でも、リリース後にファンが作ってくれたモンスターまとめサイトや「モンスターを分かっている人が描いている」といったTwitterの書き込みを発見した時は本当にうれしかったですね。

メンバーが楽しみ、成長し続けていく。
そんな機会をより生み出せるリーダーに。

 新規プロジェクトのイラストチームリーダーになったのは、入社して1年が経った頃。20名近くからなるチームを束ねる役割なんてそれまでに経験もありませんでしたし、イメージも持っていませんでした。どちらかと言うと、ただイラストを描いてさえいれば満足というタイプでしたから。慣れないマネジメントに戸惑うことももちろんありましたが、メンバー一人ひとりの成長を考えられるようになったこと、そしてその成長がすごくうれしいと感じられるようになったことは自分にとっては大きな変化でした。妻からも言われるんです。「転職してからすごく楽しそうに仕事をしているように見える」って。何でも楽しんでやってみる。そうすることで今まで見えなかった世界に出会い成長につながるのは、僕自身がCygamesで味わえた、かけがえのない体験です。メンバーにも楽しみながら成長する機会をより多く提供したいですし、リーダーとしてサポートしていきたいと思っています。
 イラストレーターとしては、10年、20年後にも記憶に残るゲームを作りたいですね。今から20年以上も前、当時リリースされた名作ゲームを夢中になってプレイしたことがきっかけで僕もこの業界に入りました。今、自分たちが手がけているゲームも誰かの人生に大きな影響を与える可能性があることを忘れずにメンバーと一緒にチャレンジしていきたいです。