Web系の開発エンジニアとして豊富な経験を持ち、フリーランスのエンジニアとして活躍。Cygames入社後は「グランブルーファンタジー」の立ち上げに参加し、現在はサーバーサイドのエンジニア約50名を統括するリーダーを務めている。

「グランブルーファンタジー」が
目指す世界観に興奮。技術的な困難に立ち向かう。

私のエンジニア歴はもう20年近くになります。Cygamesに入社する以前、私は独立してフリーランスのエンジニアとして活動し、当社の開発案件にも業務委託という形で参画していました。そして関わることになったのが、現在の主力タイトルのひとつである「グランブルーファンタジー(グラブル)」の立ち上げです。このタイトルでCygamesが追求したのは、これまでのソーシャルゲームにはない壮大な世界観を持つブラウザRPG。そのビジョンを聞いた時はとても興奮しましたし、私をはじめエンジニアチームの面々はみな「やるからには最高のブラウザゲームを作ろう!」と大いに盛り上がって開発に臨みました。しかし、やはり一筋縄ではいかず、プロジェクトは苦労の連続。私はサーバーサイドの開発リーダーだったのですが、ディレクターやプランナーが描く理想をかなえようとすると、技術的に困難なことばかり。まさに「ブラウザゲームの限界への挑戦」でした。たとえば、ゲームの重要な要素のひとつが「音楽」ですが、その頃のブラウザゲームのサウンドはとても貧弱で、グラブルが目指す世界観を実現するには程遠かった。そこには大きな技術的ブレイクスルーが求められていました。

すべてのユーザーに満足してもらう。
そのための努力はけっして惜しまない。

私自身、若い頃にプロのミュージシャンを目指していたこともあって、音楽には思い入れがありました。しかもグラブルは有名なゲーム音楽作曲家である植松伸夫さんがサウンドディレクターを担当。「植松さんが描く世界を忠実に表現したい」と奮い立ったものの、その頃ブラウザゲームで複数の音を出すのは難しいとされていて、それを何とか覆したいと必死でアイデアを絞りました。ブラウザの構造そのものを調べ尽くした結果、ブラウザの能力を100%発揮させることで華麗な音楽を奏でることに成功しました。しかし、当時はまだ世の中で使われている一部の携帯電話の端末の性能が追い付いておらず、実装すれば動作が遅くなる懸念もありました。そこで、低スペックのマシンでも機能するバージョンもあわせて準備。二種類も用意するのは確かに手間ですが、「すべてのユーザーに、このグラブルの世界をストレスなく堪能してほしい」と、時間のない中でも開発しました。また、開発期間中は毎月、経営陣を交えて開発中のゲームをレビューする場が設けられていたのですが、そこで徹底的に議論した結果、バトルの見せ方など今まで作ってきたものをすべて捨てて、「もっと良いものができるはずだ」とゼロから作り直すことも度々ありました。この会社には、最高を追求するためなら、努力を惜しむ人はいない。そう実感しました。

こんな環境でゲームを作れるのは幸せなこと。
ゆくゆくはエンジニアからディレクターへ。

途中でゼロからゲームを作り直すことになっても、それでモチベーションが下がるようなエンジニアは一人もいませんでした。むしろ、みんなますます「もっとクオリティを引き上げよう」と意欲を燃やしていました。それはプロジェクトに関わった全員が、このゲームが目指すビジョンを共有して「必ず良いものができる」という実感を持っていたからだと思います。だからどんなに困難な壁に直面しても、けっしてあきらめない。それがやはりCygamesの強さだと思いますし、こうした環境でゲームを開発できるのはエンジニアとしてとても幸せなこと。結局、グラブルが無事にリリースされた後、私はCygamesでゲームを開発することにすっかり魅せられて正式に入社することに。Cygamesであれば、きっとエキサイティングな経験をこれからも味わえるに違いないと感じたからです。今はグラブルのエンジニアチームを率いて運用を担当していますが、ゆくゆくはエンジニアからディレクターに転身し、新規タイトルの企画開発をこの手で指揮していきたいですね。そして世の中をもっと驚かせたい。それが今私が描いている大きなビジョンです。